ファーブニルの詳細
皆さんは、北欧神話をご存知ですか??
北欧神話とは、名前の通り北欧で言い伝えられている神話のことです。
詳しく説明すると、キリスト教化される前のノース人の信仰に基づく神話。
スカンディナビア神話とも呼ばれている。
ゲルマン神話の一種で、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、アイスランドおよびフェロー諸島に伝わっていたものの総称。普通、フィンランド神話とは別系統のものとされる(wiki参照)
そんな北欧神話に登場する「ファーブニル」という怪物について紹介していきたいと思います。
初めて読む方は、意味の分からない単語がいくつも登場すると思いますが、以前の投稿記事(フェンリル、ヨルムンガンド、ヘルについての記事)を読んで頂くといくつかの単語は理解できると思いますので、よければこちらからどうぞ!(北欧神話の三大魔物「大狼:フェンリル」 - キリキリバサラ 、北欧神話の三大魔物「ミズガルズの大蛇:ヨルムンガンド」 - キリキリバサラ、北欧神話の三大魔物「ヘルヘイムの支配者:ヘル」 - キリキリバサラ)
ファーブニル(「抱擁するもの」の意)
北欧神話及びドイツ北部のゲルマン神話等に登場するドワーフ(または人間)
ワーム(日本語では竜-ドラゴン もしくは蛇)に変身する。
日本では英語・現代ドイツ語の読み方であるファフナー、ファーフナーなどが用いられることもあるほか、舞台ドイツ語風のファフニル、ファーフニール、ファーフニル、ファーブニル、ファヴニルなどという表記もある。
その名は(多くの黄金を抱え込んだことから)「抱擁するもの」を意味する。
話の細部は物語(『エッダ』・『ヴォルスンガ・サガ』・『ファーヴニルの歌』等)によって異なるが、あらすじは以下のようだ。
ファーヴニルはフレイズマルの長男であり、オッテル(次男)とレギン(三男)という弟がいた。
神であるロキ・オーディン・ヘーニルが旅をしているとき、河でカワウソに変身していたオッテルをしとめた。
神々はそれを知らずにフレイズマルにその日の宿を求めた。
フレイズマルに指示されたファーヴニルとレギンは神々を捕らえ、賠償金を要求する。
神々はオッテルの皮の内側と外側を埋め尽くす量の黄金(もしくは赤い黄金)を支払うことで合意する。
オーディンとヘーニルが人質として残され、ロキがドワーフのアンドヴァリから黄金と黄金を生み出す指輪(もしくは腕輪)を奪う。
その際に、アンドヴァリは指輪の持ち主に永遠の不幸をもたらす呪いをかける(もしくは最初から指輪はそのような性質のものであった)。
指輪は黄金とともに皮に入れられてフレイズマルに渡された。
そして黄金に欲を出したファーヴニルはフレイズマルを殺害する。
ファーヴニルは黄金を弟と分け合うことを拒み、黄金とともにグニタヘイズ(Gnitaheidr)へ逃亡、黄金を守るために毒を吐くワームに変身する(もしくは指輪の呪いによってワーム<竜、ドラゴンのこと>になってしまう)。
レギンはシグルズという若者にこのことを話し、ファーヴニルを殺すように頼む。鍛冶屋であったレギンはシグルズの持っていた折れた剣グラムを鍛えなおして与える。
シグルズはグラムでファーヴニルを殺す。
リジル(リジン)という剣でファーヴニルの心臓を切り出し、シグルズはレギンの指示に従って心臓を火で焙ったが、その際にやけどを負い、指をなめてドラゴンの血もなめてしまった。
そしてドラゴンの血の力によってシグルズは全ての言語を理解する力を得る。
鳥の鳴き声からレギンに自分が殺されようとしていることを知ったシグルズはレギンを殺し、黄金を手に入れたのだった。
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