—ケルト神話の伝説の神器「ゲイ・ボルグ」について—

ゲイ・ボルグの詳細


 皆さんは、ケルト神話をご存知ですか??

ケルト神話は、ケルトの神々に関する神話であり、実質的に鉄器時代ケルト民族宗教伝承体系を指します。

他の鉄器時代のヨーロッパの民族と同じく、初期のケルト人は多神教の神話・宗教構造を持っていました。
ケルト神話は
古代ローマと密接な接触を持ったケルト民族、たとえばガリア人ケルトイベリア人などの間では、ローマ帝国による征服とキリスト教への改宗のため生き残ることができず、かれらの神話はほぼローマやキリスト教側の同時代史料を通じてのみ今に伝えられているといいます。
他方で政治的、言語的アイデンティティを維持することができた民族(
ゲール人ピクト人大ブリテン島アイルランドブリトン人)は祖先の神話の名残りを今に残すことができましたが、文字に書き記されたのは中世に入ってからでした。 


 そんなケルト神話に登場する「ダーインスレイブ」という伝説の神器について紹介していきたいと思います!

ゲイ・ボルグ 

7e4b1a19

ゲイ・ボルグは、ケルト神話に登場する

2頭の海獣「Coinchenn」と「Curruid」が争い、敗れた方の骨をつかってボルグ・マク・ブアインがこの槍を作り上げた。その後、影の国の女王スカアハケルト神話に登場する女神)によって若きクー・フーリンケルト神話の半神半人の英雄。に授けられる。

 

ゲイ・ボルグは銛(モリ)のような形状をしており、投げれば30の矢じりとなって降り注ぎ、突けば30の棘となって破裂する。

そのためこの武器を紹介するときに銃の項目で紹介されることもあるみたい。
クー・フーリンは足を使ってこの槍を投擲したと言われており、ゲイ・ボルグを槍の名ではなくこの投擲法の名とする説もある。

ゲイ・ボルグは怪力無双のクー・フーリンにしか扱えないほど重いとされる話もあるが、他の人物が手に持つことがあり、重量に関する逸話は後世の彩飾の可能性が高い。
 

投げた場合の能力は前述の他に

  1. 敵軍に残らず刺さる
  2. 敵を逃さず命中する
  3. 稲妻のような速さで敵をまとめて貫くなどがある。
  4. 敵の全身に毒を残す
  5. 全身の内臓と血管の隙間に大釘を残す
  6. どんな防具も貫通する
  7. 奇妙な軌道で突き刺さる
  8. 無数に枝分かれして刺さる
  9. この槍でつけた傷は直らない、刺された者は必ず死ぬなどがある。

その能力の通り、ゲイ・ボルグで刺された相手は必ず一撃で致命傷を負っている。

どちらの能力も、通常の武器にあるまじき破裂を基本としている。

このためかは不明だが、クー・フーリンが通常の戦闘において振るう武器は光の剣クルージーン・カサド・ヒャンケルト神話の登場人物であるクー・フーリンの光の剣)やありふれた投擲物であり、ゲイ・ボルグを用いることは少なく、同格の敵との決闘でも最後の最後に用いるのみである。

 

クー・フーリンがゲイ・ボルグを使用した相手としては、無二の親友にしてライバルである
フェルディア、実子であるコンラが有名である。

彼ら二人はクー・フーリンと同じスカアハの修行を修めており、ゲイ・ボルグの有無が生死を分けたという。

フェルディアは分厚い鉄の大盾、鉄の前垂れ、石の鎧、全身にできた胼胝によって身を固めており、特に胼胝のために周囲はゲイボルグをも防ぐだろうと予想していたが、ゲイボルグはこれらの装備を引き裂いてフェルディアの腹に刺さった。


この他、幼馴染の御者レーグ、愛馬の一頭である灰色のマッハ、そしてクー・フーリン本人が、謀略によってゲイ・ボルグに貫かれたとする伝承もある。


クーリーの牛争いに端を発するコノートの女王メイヴとの戦いで、止むを得なかったとはいえ、修業時代の親友フェルディアをゲイボルグで殺してしまい、後に彼を訪ねてきた息子コンラもやはりゲイボルグで殺してしまう(これはコンラの存在を知らなかった為)。

ゲッシュ(
「〇〇の場合は、決して〇〇はしてならない」のような制約(義務や誓い)を破ったために(一説ではオイフェらの策略によって次々と破らされたとも)半身が痺れたところを敵に奪われたゲイボルグに刺し貫かれて命を落とすが、その際、こぼれ落ちた内臓を水で洗って腹におさめ、石柱に己の体を縛りつけ、最後まで倒れることがなかったという。