—なんか書きたくなった北欧神話の三大魔物について、その1「フェンリル」— 

フェンリルの詳細

 皆さんは、北欧神話をご存知ですか??

北欧神話とは、名前の通り北欧で言い伝えられている神話のことです。
詳しく説明すると、キリスト教化される前のノース人の信仰に基づく神話。
スカンディナビア神話とも呼ばれている。
ゲルマン神話の一種で、ノルウェースウェーデンデンマークアイスランドおよびフェロー諸島に伝わっていたものの総称。普通、フィンランド神話とは別系統のものとされる(wiki参照)


 そんな北欧神話に登場する「三大魔物」について記事別で紹介していきたいと思います。
 まずは、ゲームや漫画、アニメ、ライトノベルにたびたび名前が挙がる「フェンリル」からです!

フェンリル(「地を揺らすもの」の意)
Tyr_and_Fenrir-John_Bauer


北欧神話に登場する狼の姿をした巨大な怪物。
ロキ(北欧神話/悪戯好きの神)が女巨人アングルボザ(ロキとの間に巨狼フェンリル、ミズガルズの大蛇ヨルムンガンド、ヘルを生んだ)との間にもうけた、またはその心臓を食べて産んだ、三兄妹の長子(一匹目)。

神々に災いをもたらすと予言され、ラグナロクでは最高神オーディンと対峙して彼を飲み込む。
 
初めは普通の狼とほとんど違いがなかったため、アース神族(最高神オーディンを長とする神々の系統)の監視下に置かれることとなったが、彼に餌を与える勇気があったのはテュール(ドイツや北欧神話における軍神。勇敢な神とされる。)だけだった。

しかし、日に日に大きくなり力を増してきたのと、予言はいずれも彼が神々に災いをもたらすと告げたため、拘束することを決めた。
 
神々はフェンリルを拘束するために、レージング (革のいましめ) と呼ばれる鉄鎖を用意したがフェンリルはそれを容易に引きちぎった。

続いて、神々はレージングの2倍の強さを持つ鉄鎖、ドローミ (筋のいましめ) を用いたがこれもフェンリルは、難なく引きちぎった。

そのため、スキールニルを使いに出してドヴェルグ(ドワーフ)に作らせたグレイプニルという魔法の紐を用いることにした。
 
グレイプニルは、猫の足音、女の顎髭、山の根元、熊の神経、魚の吐息、鳥の唾液という六つの材料から出来ていた。

アースの神々はアームスヴァルトニル湖にあるリングヴィという島で、紐が見かけよりも強いことをフェンリルに示し、試しに縛られるように彼に勧めた。

フェンリルはこの紐も切れないようなら神々の脅威たり得ないから解放すると言われたが、
一度縛られたら助けを得ることは難しいと考え、約束が間違いなく行われるという保証として誰かの右腕を自分の口に入れることを要求した。

そして、神々の中からテュールが進み出て彼の右腕をフェンリルの口の中に差し入れた。

縛られグレイプニルから抜け出せないことに気付いたフェンリルはテュールの右腕を手首の関節のところで食いちぎったが、神々は素早くゲルギャ (拘束) と呼ばれる足枷から綱を伸ばしギョッル(叫び) と言う平らな石にフェンリルを縛り付け、石を地中深くに落とし、スヴィティ (打ちつけるもの) と言う巨大な石を打ち込んで綱をかける杭にした。

フェンリルは暴れてこれを噛もうとしたので、神々は下顎に柄が上顎に剣先がくるように剣を押し込んでつっかえ棒にした。開きっぱなしになったフェンリルの口から大量の涎が流れ落ちて川となった、これはヴァン (希望) 川と呼ばれる。
 
こうしてフェンリルは捕縛されたもののラグナロク(欧神話の世界における終末の日)には自由になり、神々との戦いの場となるヴィーグリーズ(北欧神話で神々と巨人とのラグナロク(最終決戦)が行われる場所)に進む。

その口は開けば上顎が天にも届き、目や鼻からは炎を噴き出しており、オーディンと相まみえて彼を飲み込むが、すぐさまオーディンの息子ヴィーザルに殺される運命にある。

このときフェンリルは下顎を靴で踏みつけられ、上顎を手でつかまれ口から上下に引き裂かれ、剣で心臓を貫かれるともいわれている。