ムー大陸

伝説の三大陸に数えられている、海底に沈んだ幻の大陸「ムー大陸」
このムー大陸とは結局何だろうか?

今回はムー大陸の伝承や名前の由来、その存在の有無についてご紹介する。

①ムー大陸とは?

ムー大陸とは、イギリス人作家のジェームズ・チャーチワードが提唱したおよそ1万2000年前に存在したとされる大陸。ムー大陸は伝説の「アトランティス」と同様に、優れた文明を持ちながらもたった一夜で海に沈んでしまったといわれている。

ムー大陸とは
過去にメディアで取り上げられたことにより、日本でもムー大陸は広く知られるようになった。モアイで有名なイースター島などがその正体とする説もあり、オカルトとして扱われるようになった現在でも多くのファンが存在している。

②ムー大陸の名前の由来は?

「ムー」という名前はトロアノ絵文書という古書に記されていた滅亡した王国に由来する。
1863年、トロアノ絵文書を翻訳したフランスの聖職者シャルル=エティエンヌ・ブラッスール・ド・ブルブールは、ムーと呼ばれたこの王国には伝説の大陸アトランティスとの類似点が多く存在することを発表。

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また、1882年にはアメリカの政治家であるイグネイシャス・ロヨーラ・ドネリーがムー王国が伝承されるアトランティスと共通する文明なのではないかという説を提唱した。
これによってムーという名前は世界中で広く知られるようになった。

③ムー文明とはどのような文明だった?

提唱者のチャーチワードによるとムー大陸にはムー文明と呼ばれる古代文明が存在し、ムー人と呼ばれる人々が6400万人も暮らしていた。ムー人は白人で構成される民族であり、
彼らの王「ラ・ムー」は太陽神ラーの化身として崇められていた。
また、ムー人は現在にも引けを取らない高度な文明を有しており、電気や機械を駆使してとても豊かな暮らしをしていたといわれている。

ムー文明
ムー大陸が存在していたとされる1万2000年前といえば、人類はやっと種を植えて植物を育てる「農業」に取り組み始めたばかりの頃だった。仮にムー文明が存在したとするならば、彼らは私たち人類とは全く異なる発展を遂げた人類ということになる。

④ムー大陸の場所と大きさは?

チャーチワードが発表した著書によると、ムー大陸は今からおよそ1万2000年前に現在の太平洋の中心地点に存在していたとされている。ムー大陸は東西に8000キロメートル、南北に5000キロメートルという非常に広大なもので、太平洋の1/4もの割合を占めていたといわれている。

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ムー大陸はアトランティス伝説などと同じく、一夜にして海に沈んでしまったといわれているが、これだけ巨大な大陸が沈没してしまう原因とは一体何だったのだろうか?

⑤ムー大陸はなぜ滅んだのか?

ムー大陸はアトランティス大陸と同じように、人々の傲慢さに激怒した神々によって沈められたといわれている。確かにムー大陸のように巨大な大陸が一夜で沈没したのであれば、その原因は神の怒りともいえるほどの天変地異だったはず。

ここではムー大陸を沈めることが可能な自然現象についてご紹介する。

大地震

ムー大陸のように巨大な大陸を沈没させてしまう自然減少はそれほど多くはないが、大規模な地震であればそれも可能ではないかという説がある。プレートを巻き込み岩盤が破壊されるほどの大地震であれば、巨大な大陸であっても海に沈めることができるだろう。

大地震-1
同じく幻の大陸と呼ばれるアトランティスも地震によって海に沈んだのではないかといわれている。

大津波

大津波もムー大陸滅亡の原因になり得る。
巨大な津波による衝撃は相当なもので、人間や建物を簡単に押し流してしまう。
たとえ先進的な文明を持っていたムー文明であっても、巨大な大津波には敵わなかったに違いない。

大津波-1

火山噴火

火山の噴火もムー大陸を滅亡させるには十分な原因といえる。大規模な火山活動は大津波を発生させ、周囲の大陸や島々を崩壊させる。

火山噴火
また、蓄積された火山ガスによって大爆発を引き起こし、大陸を支える岩石を破壊してしまったかも知れない。

小惑星の衝突

今から1万2000年ほど前には地球規模での大量絶滅が起こっており、小惑星が地球に衝突した可能性もあるといわれている。

小惑星の衝突
この小惑星の衝突によって地震や津波が引き起こされ、火山活動も活発化したと仮定するならば、ムー大陸を滅亡させるには十分すぎる原因といえるだろう。

⑥ムー大陸の提唱者は?

ムー大陸の提唱者であるジェームズ・チャーチワードは、アメリカに住むイギリス人の作家。
ジェームズの父ウィリアム・チャーチワードは大海に沈んだ幻の大陸が存在していると周囲に語っていたという。
しかし、周囲は彼の説に対して耳を傾けることはなかった。
父が亡くなった後は息子であるジェームズがその意思を継ぎ、やがてムー大陸を提唱するようになった。

ジェームズ・チャーチワード
ジェームズは独自の研究の結果、ナーカル碑文やメキシコの石板と呼ばれる太古の遺物から、ムー大陸という海底に沈んだ大陸の証拠を見つけたと著書の中で語っている。
その後、彼が発表したムー大陸は有名なアトランティスと並ぶ「幻の古代大陸」として世界中を騒がせることになる。

⑦ナーカル碑文とは?

ナーカル碑文とは、ジェームズ・チャーチワードがイギリス軍人としてインドに滞在していたときに発見したとされる古書。
彼は現地での奉仕活動や古代文字の研究を通して現地の宗教関係者と親しくなっており、そのうちのひとりから古くから寺院で保存されている謎の粘土板の存在を知らされたという。

ナーカル碑文
こうして発見されたのがナーカル碑文と呼ばれる粘土でできた古書。
チャーチワードはおよそ2年の歳月をかけてこのナーカル碑文を解読し、そこからムー大陸と古代文明の歴史を読み解いたとされる。

⑧メキシコの石板とは?

メキシコの石板とは、チャーチワードがナーカル碑文に関連する古書を探していた際にメキシコで出会った石の遺物。

メキシコの石板
これはアメリカの鉱物学者ウィリアム・ニーベンが収集したものだが、チャーチワードはこの石板に刻まれた文字こそがムー大陸の存在を示す決定的な証拠であると発表した。

⑨ムー大陸は実在しない?

ナーカル碑文やメキシコの石板を元に提唱されたチャーチワードのムー大陸説だが、現在では存在しないとする見解でほぼ一致している。
ここではムー大陸が存在しないとされる理由をご紹介しよう。

チャーチワードの人物像

ムー大陸はジェームズ・チャーチワードという人物がその著書の中で提唱したもの。
しかし、このチャーチワードという男は嘘つきなことで有名で、その発言に信憑性はないとまでいわれていた。

チャーチワードはナーカル碑文を発見した際に、自分はイギリス軍人であったと語っている。
しかし、彼がイギリス軍に所属していた証拠は存在していない。

チャーチワード-ムー大陸
また、ナーカル碑文の写真は一切撮影されておらず、その存在を彼に教えたという人物の名前も公表されていない。メキシコの石板についてもチャーチワードは解析方法を公にしておらず、彼だけが解読できたと言っているに過ぎないという。

このことからチャーチワードが示した「ムー大陸が存在した証拠」は存在しないに等しいと否定派は述べている。

太平洋の海底堆積物

太平洋の海底を調査した結果、プランクトンの死骸などの堆積物が数百万~数千万年分も蓄積していることが判明した。この事実は太平洋の海底が数百万~数千万年のあいだは海底であったことを示している。

太平洋の海底堆積物
ムー大陸が存在したとされているのは今から1万2000年ほど前の太平洋、調査結果と明らかに相違しているのがわかる。

海洋地殻による年代調査

堆積物の下にある海底地殻からもその場所が過去に大陸であったかを調べることが可能。
音波による太平洋の地殻調査の結果、太平洋の海底の年齢は新しいものでも1000万年、古いものでは1億年も前のものであることが判明した。

海洋地殻
これは堆積物の年代とも一致しており、現在の太平洋の海底はどんなに新しくても1000万年前には海に沈んでいたことがわかるという。
これらの事実から1万2000年前の太平洋にはムー大陸のような陸地は存在しなかったと考えられている。

⑩ムー大陸はなくてもムー文明は存在した?

先述の理由から太平洋には沈没した大陸は存在しなかったという考えが一般的になった。
しかし、研究者の中にはムー大陸は存在しなかったが、ムー文明は存在したのではないかという説を唱える人物も存在する。

ここでは大陸が存在しなくてもムー文明が存在していたとされる説の中をから特に有名なものご紹介する。

海洋国家説

ムー文明は大陸ではなく海上に拠点を置く「海洋国家」だったのではないかとする説。人類の歴史の中には海上に拠点を持つ国家も実在しており、紀元前1200~1500年前に繁栄したトンガ大首長国はムー大陸に匹敵するほどの領土を有していた。

海洋国家
海洋国家は貿易や漁業により山地に存在する国家よりも豊かな国力を持つことも可能であり、地震や津波などの被害を受けやすため、ムー大陸のように優れた文明を持ちながらも海に沈んで滅亡するシナリオも一致している。

大陸棚説

氷河期末期に上昇した海水面によって海に沈んだ大陸棚にムー文明が存在していたとする説。
比較的浅い海の大陸棚は氷河期以前には水上に位置していた可能性があるため、この陸地にムー文明が栄えていたのではないかとする研究者も存在する。

大陸棚
しかし、この説が事実だったとしても大陸棚は大陸に比べて面積が小さかったため、これがムー文明の正体だとすると小規模で弱小な国家であったということになる。

ジーランディア大陸説

現存する島々も海水面がもっと低かった氷河期には海上で陸地が繋がっており、もっと大きなひとつの島だったのではないかといわれている。
陸続きだったこの巨大な島は「ジーランディア大陸」と呼ばれ、氷河期以前の地球には現在のものと合わせて7つの大陸が存在したのではないかという説がある。

このジーランディア大陸は現在のオーストラリア大陸の東側にある島々の海底に位置しており、これがムー大陸の正体ではないかともいわれている。

ジーランディア大陸
しかし、ジーランディア大陸が水没したのは今から2000万年以上も昔だと考えられており、その頃には人類どころか類人猿も地球上に存在していない。
仮にジーランディア大陸にムー文明が存在したとするならば、彼らは人類とは全く違う種類の知的生命体であるということになる。

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出典:wikipedia,MaxBedulenko

管理人:ニート神
からのひとこと

幻のムー大陸についてご紹介したよ
現在ではムー大陸はジェームズ・チャーチワードの虚言であると考えらえていて
その存在を信じている人は僅かしか存在しないみたい
だけど、アトランティス大陸やレムリア大陸など
海底に沈んだ大陸の伝承は他にも数多く存在するけど
これらは完全な創作だと思う?
それともモデルになった文明が存在したのかな?

世界にはまだまだロマンが溢れている。