ナスカの地上絵

世界最大のオーパーツともいわれる「ナスカの地上絵」
このナスカの地上絵は誰がいつ何のために描いたのだろう?
今回はナスカの地上絵の詳細と描き方、存在理由について特に有力とされている説をご紹介する

⑥ナスカの地上絵は誰が描いたのか?

ナスカの地上絵が描かれた年代から、これらの絵は当時のナスカ市周辺で栄えていたナスカ文化時代の人々が描いたのではないかといわれている。
古代ナスカの人々は狩りや農業を行ない自給自足の生活をしており、宗教を非常に重んじていたことがわかる。
Orca_mitica_nasca
現地からはナスカ文化のものとみられる着色済みの土器が数多く出土しており、そのほとんどは地上絵と同じく動物をモチーフにしていた。
この事実も彼らがナスカの地上絵を描いた証拠のひとつであるとされている。

⑦ナスカの地上絵の近くにはピラミッドも存在する?

ナスカの地上絵が広がるパンパ=コロラダから南へ500メートルほど離れた砂漠地帯に30以上の巨大なピラミッドが存在していることがわかっている。
この「ナスカのピラミッド」もナスカ文化時代の人々が建設したと考えられており、世界最古のピラミッドである可能性もあるといわれている。
ナスカの地上絵-ピラミッド
ナスカ文化では階級制度は存在したが、古代エジプトのように奴隷は存在していなかった。
そのため30を超える巨大ピラミッドを一体どのようにして建設したのかは現在でも謎とされている。

⑧ナスカの地上絵の描き方は?

ナスカ文化時代の人々はどのようにしてこのような巨大な絵を描くことができたのだろう?
実はナスカの地上絵の描き方はいくつかの方法ですでに再現することができている。
ここではナスカの地上絵の描き方についてご紹介する。

種まき応用法

ナスカでは現在でも地上絵の作成が行われており、その際に用いられる方法がこの「種まき応用法」。この方法では絵を描く際に複数の人間が横並びになって歩幅を合わせながら前進していく。
そしてこの歩幅によって距離を測定しながら均等に地上絵を描いていく方法だ。
種まき応用法
この方法は全長50メートルほどの地上絵を手軽(?)に描くことができるがそれ以上大きな絵を描くことには適していない。
50メートル以上の地上絵を描く際には次の「原画拡大法」が用いられたと考えられている。

原画拡大法

原画拡大法とは最初に地上絵のモデルとなる絵を描き、それを元にさらに大きな絵を描いていく方法。モデルの絵には支点となる木棒を打ち込み、拡大したい長さの紐と絵を描くためのもうひとつの木棒を取り付ける。これによってモデルの絵と全く同じ線を拡大して描くことが可能となる。原画拡大法
現在ではこの原画拡大法によるナスカの地上絵の再現を算数の授業に取り入れている小学校もあり、この方法を用いれば子どもだけでも巨大な地上絵が描けることが証明されている。

しかし、原画拡大法は紐を真っ直ぐ張った状態でなければ描写できないため、この方法によって描くことができる地上絵は最大でも200メートルが限界であると考えられている。
200メートルを超える地上絵については現在でも詳しい描き方がわかっていない。

⑨ナスカの地上絵は消えないって本当?

ナスカの地上絵は単なる地上に引かれた線であるにも関わらず、描かれてから1400年~2200年経過した現在でも消えずに存在し続けている。
そのためナスカの地上絵はオカルト的な何らかの理由により消えないのではないかという噂もあるよう
ナスカの地上絵は消えない
先述したとおりナスカの地上絵は、雨が少なく水はけの良い地層の上に描かれたため、数千年の長きにわたって消えずに残ることができた。
しかし、現実的な問題としてナスカの地上絵は日々消えていっていることがわかっている。

1994年に世界遺産に登録されて以降、ナスカの地上絵には世界中から多くの観光客が訪れるようになった。歩行による絵の消耗を防ぐために観光客は特殊な靴を履くことが義務付けられている。
しかし、このままではナスカの地上絵の保存は非常に困難であると言わざるを得ない状況だ。

Part3へ続く「ナスカの地上絵の描き方そして存在の意味 Part3