座敷わらし
見た人を幸福にするといわれている日本の妖怪「座敷わらし」しかし、座敷わらしには本当は怖い伝承が存在します。
今回は座敷わらしに関する言い伝えとその正体をご紹介します。
座敷わらしの正体は?
座敷わらしの正体とは一体何者なのでしょうか?
ここでは座敷わらしの正体とされているものの中から特に有名なものをご紹介します。
①幽霊説
日本でまだ近代化が進んでおらず、人々が貧しかった時代には「口減らし」という習慣が存在していたといわれています。口減らしとは文字通りご飯を食べる口を減らすという意味であり、一家共倒れを防ぐために親が実の子どもを間引きしていたのです。口減らしにあった子どもは死亡したことを公言できなかったため、墓ではなく土間や軒下に埋められました。
座敷わらしは座敷の他にも土間や台所に出没することも多いため、口減らしにあった子どもの幽霊がその正体ではないかという説があります。座敷わらし(子ども)を追い出した家が不幸になるというのも、子どもの幽霊の怨念が働いているといえるのかも知れません。
②大工の呪い説
座敷わらし正体が家を建てた大工の呪いだという驚くべき説も存在します。
当時の大工には気持ちよく仕事ができなかったり、職人に無礼を働いた家人がいた際にはその家に呪いをかける習慣があったという話があります。
そうした場合、大工は木片で作った人形を家の要所に埋め込んでいたといいます。これらの呪いが座敷わらしという不思議な現象を生んだのではないかといわれていますが、座敷わらしを目撃すると幸福になるという話には結びつきません。
③子ども奴隷説
権力者の家で奴隷として働いていた子どもが座敷わらしの正体だとする説も存在します。
当時、戦で身寄りを亡くした子どもたちの多くは、その土地の権力者の屋敷で奴隷同然に働かされていました。しかし、戦争孤児を奴隷にすることは世間体が悪かったため、座敷わらしという存在が生み出されたのではないかといわれています。
家人だけではなく隣人や来客も座敷わらしを目撃することが多かったこともこの説を後押ししています。また、奴隷としての労働力が増えることで権力者の家はますます栄えることになりました。この説が本当だとしたら、戦争で親を亡くし奴隷のように働かされながら、妖怪に仕立て上げられた子どもたちが不憫で仕方ありません。
④UMA(未確認生物)説
座敷わらしは河童など他の妖怪と同一視されることがあります。
また、人間の姿をしていない座敷わらしも目撃されていることから、座敷わらしのモデルとなったUMAが存在していた可能性もあります。
しかし、屋内に侵入するような生物が長いあいだの確認されないままでいるというのは不自然です。野生動物と座敷わらしを見間違える可能性も高くはないでしょう。一体彼らは何を座敷わらしと呼んでいたのでしょうか?
出典:wikipedia
管理人:ニート神
からのひとこと
会いたいけど、想像している座敷わらしとは真逆だったら・・・
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